用語辞典

【検査編】

【検査編】
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オキシダント

オキシダントとは、オゾンを主成分(90%以上)とする酸化性物質である。
主に工場や自動車から排出された窒素酸化物と炭化水素が紫外線により化学反応を起こしたときに発生する。
オゾンは、強い酸化力を持つ性質がある。そのため、オキシダントが高濃度になると喘息発作や慢性の気管支炎など、呼吸器の健康被害を引き起こす可能性がある。
健康被害のほかに、農作物や森林に成長阻害や老化促進などの被害を及ぼすといわれている。

空気環境測定(くうきかんきょうそくてい)

空気環境測定とは、「浮遊粉塵」「一酸化炭素」「二酸化炭素」「温度」「湿度」「気流」の6項目を測定する作業。
大規模な建物では、空調システムや換気に不良があると、人体に影響与え、人命に関わる被害が出る可能性もあるため、法律で義務付けられています。
空気環境測定は、建物のオーナーの義務であり、測定を怠ったり基準を満たさなかったりした場合、罰則の対象となる。
また、測定の頻度は1年を通して2ヶ月以内ごとに1回行わなければならない。
全ての建物に測定が必要ではない。対象の建物は「面積」と「用途」で決まります。面積は3,000㎡以上(学校は8,000㎡以上)。用途は百貨店、ホテル、博物館など、さまざまある。

危害予防規程(きがいよぼうきてい)

危害予防規程とは、災害の発生の防止や起きた場合に、事業所ごとに行うべき保安活動を定めた規程を表す。
第一種製造者が定め、都道府県知事または指定都市の長に届け出ることと遵守することが義務付けられている。
具体的に定めるべき規程は事業所ごとに異なり、一般則では11の項目が定められている。
また、地震災害の特別措置が規定されている地域などでは、一般の項目の他に定めなければならない内容があるため注意が必要である。

昇降機等の定期検査(しょうこうきとうのていきけんさ)

昇降機等の定期検査とは、エレベーターを国土交通大臣が定める基準に適しているかを調べる検査である。定期検査のため多くの特定行政庁では1年ごとに検査をする決まりになっている。
検査内容は、機械室内や制御部、かごの点検など点検項目は多数ある。点検者は1級建築士、2級建築または講習を受講した昇降機等検査員が実施する。
調査結果は報告書を作成し、特定行政庁に報告する義務があり、3年以上保管しなければならない。
調査対象は、エレベーターやエスカレーターの他にも観覧車やジェットコースターなどの遊戯施設も対象となる。

受変電設備定期点検(じゅへんでんせつびていきてんけん)

受変電設備定期点検とは、キュービクルをトラブルなく安全に使用するため、定期的に専門家が点検する。
点検を怠ると停電、感電、火災など危険なトラブルが発生する可能性がある。
そのため、月次点検・3ヶ月点検・年次点検があり、実施が法令で義務付けられている。
月次点検では、通電状態でも点検ができるキュービクルや開閉器の目視点検や漏えい電流測定などを行う。
また、年次点検では、停電状態での点検作業を行い、主に絶縁抵抗測定や非常用発電機の動作確認など、通電状態では見られない点検を行う。
基本的に点検は電気主任技術者が行うが、外部委任承認制度を利用した電気保安法人に点検の依頼も可能である。

遊離残留塩素測定(ゆうりざんりゅうえんそそくてい)

遊離残留測定とは、水の遊離残留塩素を測定すること。
日本の水道は感染症の対策のため塩素で消毒をしている。水道水内の塩素量を残留塩素とよび「遊離残留塩素」と「結合残留塩素」の2種類からなる。遊離残留塩素とは、即効性があって消毒効果が強い、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンを指す。
水中の塩素は消費され永久的に残留するわけではない。そのため飲料水では7日に1度、点検をしなければならない。
測定方法には、DPD法や電流法などがある。

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