【ビルメンの働き方】常駐型・巡回型とは?あなたに向いてるのはどっち?
こんにちは、現役ビルメンのイサカです。
突然ですが、あなたは今の職場に悩んでいませんか?
「設備管理という仕事が気になる」
「設備管理には常駐型・巡回型の2つの働き方があるらしいけど違いがよく分からない」
上記のような事を考えている方はぜひ最後までこの記事を読んでみてください。(以下のようなことが分かります)
- 常駐型・巡回型の違い
- それぞれの働き方に向いている人の特徴
- 給料や福利厚生、将来性など
これらのことを現役ビルメンの私が簡潔に解説していきます。
01.常駐型、巡回型とは【設備管理の働き方】
設備管理業界で働く人は大きく分けて2つの働き方に分類できます。
一つは「常駐型」と呼ばれるもので、もう一つは「巡回型」と呼ばれるものです。
この2つはかなり性質が違ってくるので特徴をそれぞれ理解しておくことが、設備管理業界で満足して働くためには不可欠となります。
ではさっそく「常駐型」と「巡回型」について、その違いを説明していきます。
常駐型とは
常駐型とは文字通り「一つの建物(オフィスビルやホテルや病院など)に常駐し、基本的にはそこから動かない」勤務形態のことを指します。
ですから、毎日同じ建物に出勤し、1日のほとんどをそのビルで過ごして他の現場に行くことは基本的にはありません。(急な応援などを除いて)
また、求人を眺めてもらえば分かりますが、設備管理の仕事の多くはこの常駐型になり、こっちの方が多数派と言えます。
常駐型で働くメリットとしましては、
- 一つのビルで腰を落ち着けて働くことができる
- ビルの各設備を深く極めることができる
- 巡回型ほど忙しくはなく、突発的な残業も少ない傾向がある
などがあります。
ちなみに私も常駐型としてオフィスビルで働いていますが、毎日同じ設備に触れるので、覚えたら覚えただけ日々の仕事が楽になっていくのが良いところであると思っています。
反対にデメリットとしましては、
- 同じ設備しか触らないので幅広い経験値が貯まりにくい
- 他の現場に異動になったら、それまでの知識スキルがそのまま使えるか分からない
- 毎日長時間同じ人たちと同じ空間で過ごすので人間関係でつまづくときつい
あたりが考えられます。
常駐型の場合、同じ設備ばかりに触れるので、その設備にはとても詳しくなりますが、他現場の設備の事は分からないという事もあるのです。
また、一つのビルの防災センター内でずっと詰めているので、場合によっては人間関係が大変で息が詰まりそうになるという意見も聞いたりします。
それでは次からは巡回型の説明をしていきます。
巡回型とは
巡回型とは文字通りの意味で、「複数の現場を巡回して1日数軒ずつをチェックしていく」という働き方になります。
スケジュールを決めて定期的に見て周り、突発的なトラブルが発生したら急いで駆けつけたりします。
どんな建物を巡回するのかと言うと、巡回型で周るビルは常駐型に比べると小規模なところが多いです。
その理由は、常駐するまでもないので、定期的な巡回でその都度チェックしていけばOKという物件だからです。
ちなみに巡回する時の移動手段は様々で、車・自転車・電車・徒歩などの方法があります。
公共交通機関の発達した都心部なら電車で移動する場合もあると聞きました。
巡回型で働くメリットとしましては、
- 様々な設備に触れるので知識やスキルが付きやすい
- 基本的に常駐型より忙しいので時間が経つのが早い
- 常駐型より給料的には少し高め
などがあります。
常駐型に比べると忙しい傾向があること、その分スキルは付きやすいこと、給料は高めなことを覚えておけばOKです。
反対にデメリットとしましては、
- 急なトラブル対応や残業が多くなりがち
- 「防災センターでまったり待機」なんてことはあり得ない
- 徒歩や自転車移動などだと移動だけで結構疲れる
などがあります。
さて次からは常駐型・巡回型の生活パターンを見ていきましょう。
02.それぞれの生活パターン
まず常駐型に関しては「シフト制」のところがほとんどです。
日勤or宿直(泊まり勤務)を組み合わせて、時間が来たら次の勤務者に引き継ぐという働き方です。
よほど人手不足のところを除いて基本的には時間通りに勤務できるので、残業は少ない働き方になります。
仕事の開始と終わりに引き継ぎがあるのと、勤務時間中は同じ人とずっと一緒に過ごすので割りとコミュニケーション能力も必要だったりします。
次に巡回型ですが、こちらは日勤勤務が基本となります。
ただし急なトラブル対応で深夜や早朝に行かなければいけなかったり、突発的な残業が発生して帰宅時間が遅くなったりする場合もあります。
ですから常駐型に比べたら労働時間は多少多くなる傾向があると言えます。(もちろん個々の会社によりますが)
仕事の時間ではないのに急に電話がかかってきてヘルプを求められるということもあるかもしれません。
一人で物件を周る場合もあれば、複数で周る場合もあり、移動や点検で忙しいことから常駐型ほど密な人間関係は少ないと言えるでしょう。
03.給料や福利厚生に違いはある?
「常駐型と巡回型で給料の違いはあるの?」
こう疑問に思う人もいるかもしれません。
結論から言いますと、若干巡回型の方が給料は高い傾向にあると思います。
それはなぜかというと、これまで説明しているように巡回型の方が忙しくて激務な傾向にあるからです。
それに残業代も加えるとやはり給与面では巡回型に軍配が上がります。
福利厚生に関しては会社によるので、常駐だから良いとか巡回だから悪いとはそういう違いはないでしょう。
04.それぞれの将来性
「ぶっちゃけどっちを選べばいいの?将来性は?」
こういう疑問を持つ方もいるかもしれませんね。
こちらも個人の考え方によるので一概に言えないですが、個人的な意見だと、
- ビルメンを長く続けたい
- 20~30代でまだ若い
- 給料は高ければ高いほど良い
こういう人は早いうちに一度くらい巡回を経験しておくのも良いと思います。
巡回型だと忙しいし残業も多いかもしれませんが、常駐型に比べると得られる経験値が全然違うので、ビルメンとして急成長することができるかもしれません。
楽で設備も少なくてトラブルも全然無い現場は最高ですが、経験値が貯まらないので他の現場に行った時に苦労することもあります。
永遠に同じ現場で働ける保証もないので、巡回を経験して実力を上げることも考えてみると良いでしょう。
実際、ぼくは今まで巡回未経験、あまり激務ではないオフィスビルを中心に勤務してきたので、もし今の現場で働けなくなって大変な現場に異動になってしまったらやっていけるのか不安です笑
05.どんな人が合うか
「常駐型・巡回型に向いている人はどんな人?」
こんな質問もありそうなのでお答えします。
まず常駐型に向いている人は、
- 比較的のんびり勤務したい
- 雑談をすることが苦にならない
- チームワークを重視して仕事をしたい
などに当てはまる人です。
設備管理の仕事を選ぶ理由に「前職が激務だったからもう少し余裕を持ってゆったり働きたい」という人もいますよね。
そういった方はやはり常駐型を選んだ方が無難な気がします。
逆に巡回型に向いている人は、
- 忙しくても良いから設備管理のスキルを高めていきたい
- 暇すぎるのは時間が経つのが遅くて苦痛
- バリバリ動いて給与も高い方が良い
- 新しいこと、新鮮なことを常に求めて行きたい
などに当てはまる人です。
また、慣れてきたら一人で巡回することもあるので、一人で作業して行動したいという方も良いかもしれません。
06.まとめ
以上、常駐型と巡回型の特徴をまとめてみました。
それぞれメリットデメリットがありますが、どう感じましたか?
「自分に合ってるのはどっちかな?」と考えつつ、色々と設備管理の求人を見てみると良いでしょう。
それではここまで読んでいただき、ありがとうございました!
ビルメンのイサカがお送りしました。
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