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【技術者必見】消防設備士の多種多様な働き方5選!

【技術者必見】消防設備士の多種多様な働き方5選!
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「消防設備士ってどんな仕事?」
「働き方は多様なのか?」
「独立して一人親方としてバリバリ働けるって本当?」

そんな疑問を持つ方に向けた記事です。

設備管理・工事の現場で働いている方は、消防設備士の資格を持っている方も多くいるかと思いますので、その仕事内容や働き方が気になるのではないでしょうか。

今回は、防災業界15年目の私が消防設備士の多種多様な働き方を解説します!

01.防災会社に勤める消防設備士の仕事内容

消防設備士として仕事をするには、初めに防災会社に入社して実務経験を積むことが必要になります。

消防設備士の仕事は大きく分けて2つに分類されます。

  • 建物の定期点検作業員
  • 新築の工事

それぞれみていきましょう。

1.建物の定期点検作業員

建物の定期点検とは消防法17条3の3に基づく消防設備点検のことを指します。
消防設備点検を年2回実施し消防署へ年1回または3年に1回、点検結果を書面で報告する必要があります。(建物の用途によって報告書の提出期間が異なります)

お客様の建物に訪問し、消防設備の点検をします。
点検して見つかった不備や修繕箇所は、別途見積もりを提出して改修を進めていきます。

その流れを年2回実施し、報酬を頂くお仕事です。

2.新築の工事

新しく建つ建物にも消防設備が必要になります。
建物の使用用途や延床面積、収容人員によって消防設備の種類や設置個数などが決まります。
工事に着手する前にも事務的な仕事があります。
例えば
・設計会社から上がってくる図面に必要な消防設備を落とし込む
・建物に必要な商品を発注する。
・申請書類の提出を工事に着手する10日前までに作成し提出する。(着工届といいます)

現場では電気配線の仕込み、機器の取り付けがメインの業務となります。
現場監督さんや電気屋さん、設備屋さんなどの現場工程を調整しながら工事を進めていく必要があります。

機器取付等の工事が完了したら自主検査を行います。
そして消防署へ「工事完了報告書」(設置届という)を工事完了日から4日以内に提出します。
消防署との現場立会検査を行い提出書類と間違いがないか検査を行います。
検査の結果、問題なければ消防設備の新築工事は終了となります。

以上の二通りの仕事をある程度こなせる様になると、多種多様な仕事を選べる立場になるでしょう。

02.在宅でも働ける魅力!

ココナラ」などのクラウドソーシングサービスを利用して在宅でも仕事を受注できます。
依頼内容は申請書類の作成代行作業になります。
「消防設備点検結果報告書」や「防火管理者選任届」、「消防計画」などが多いですね。

消防署の対応方法という相談もありますし、高単価なお仕事になると消防設備図面の作成、提案などが挙げられます。
難しく誰にでも出来ない仕事内容だとより稼げます。

消防設備の相談って誰にすればいいのかな?簡単な相談をしたいけど防災会社に聞くのは気が引ける。
そんな方に、簡単な相談から受け付けているココナラなら安心できますね。
必要書類は消防署のホームページからダウンロードできますし、パソコン一つあれば仕事が出来ます。
困っている人は沢山いますので、初月から月1万円の売上は簡単です。
ニーズを上手くキャッチできればまだまだ売上は伸びるサービスでしょう。

03.バイトや兼業で好きな時間に働ける自由な職種

防災業界は人手不足な会社が多い業種です。そのため、スポットでも働くことが可能です。これは他の仕事にはなかなかない魅力ではないでしょうか。以下2つの働き方を解説します。

バイト

作業員がほしい、人手が足りない防災会社⇔空いた時間にバイトをしたい。
そんな方たちを繋ぐサービスがあるのをご存じですか?
ネットやスマホが発達した今、消防設備士のマッチングアプリがあります。
私がおすすめするのは「ビルメ」というマッチングサービスです。

現在関東や関西の都心部での求人が多いですが、地方にもいずれ対応していくとのことです。
平日の点検業務や日曜、夜間の作業などスポットで募集していますので、時間が合えば活用できると便利に働くことができます。

兼業

消防設備士は兼業にもおすすめです。お笑い芸人のザブングルの加藤さんは、副業で消防設備業の仕事をしているそうです。テレビで見た面白い事例ですが、今では芸人の仕事3割、消防設備業が7割という比率で働いているとのことです。

マッチングサービスや兼業の働き方は今後の成長に期待したいですね。

04.独立して一人親方になってバリバリ稼ごう!

経験やスキルの向上、資格の取得が出来れば一人親方として独立も可能です。
個人事業主と株式会社の二通りがあります。
独立のメリットとしては以下のようなものがあるでしょう。

  • 好きな時間に働く事が出来る。
  • 子供の保育園の送り迎えや学校行事も自分の都合で予定を組む事が出来る。
  • 自分の体調次第で仕事を後回しに出来る。
  • 嫌な仕事をしなくていい。
  • 性格の合わない上司や会社の組織で働かなくていい。
  • バリバリ働いて報酬が全て自分の取り分になります。

メリットばかりの働き方ですが、収入保障など不安な部分もありますので、よく考える必要があります。

05.定年後からでも自分に合った働き方が望めます。

会社員として定年を迎えても消防設備士の仕事は安泰です!
なぜなら、消火器点検専門部隊として働くことや、大規模の商業施設などの受信機の操作要員として働くことが可能だからです。

高齢になっても継続して働くことは、高い技術力と防災監視盤や受信機の操作を一通りこなせるスキルがあれば可能です。
非常ベルの鳴動や防火シャッターの起動、火災報知器の作動エリアの確認など、受信機の前でも必要な仕事は沢山あります。

受信機前で操作するだけなら体力を使わない、ボタン操作だけが基本となるので高齢の作業員も多いです。

06.消防設備士として働くメリット・デメリット

こちらでは、消防設備士として働くメリットとデメリットについて解説します。

メリット

会社に万が一があっても働き方を変えれば仕事を失うことはない
会社が万が一倒産しても自分に資格や知識があれば他の防災会社に転職が可能です。
また、上司や社長と考えが合わない、自分の思っていた働き方ではない、そう思うことはよくあるものです。

さらに会社は倒産するリスクがあります。
多様性のある働き方ができれば会社が倒産しても別の働き方を探せばいいだけです。
消防設備士には働き方を選べるメリットがあります。

人とのコミュニケーションを大事にしていくと沢山の働き方を選べる
手に職といっても個人プレーだけでなく、人とのコミュニケーションが必要となります。
作業のスピードや技術、知識が求められ、黙々と作業だけしていては顧客も離れていきます。

独立した職人は防災メーカー専属や大手電気会社専属、他の防災会社の応援の仕事に携わる場合が多いですね。
会社専属の仕事をしながら自分で営業をして顧客の獲得を狙いましょう。

デメリット

多様性を持つためには、知識や資格の勉強が必要
知識や資格がないと継続して仕事をいただくことは難しいでしょう。
誰にでも出来る仕事もいいですが、自分にしか出来ないことを勉強する必要があります。
防災会社で求められる人材に成長しましょう。

人との会話が大切なので話が苦手な人は苦痛を感じることがある。
消防設備士は人と接する機会が多いです。
点検開始や終了時の挨拶、工事計画の打ち合わせ、応援に行った現場でのコミュニケーションなどがあります。
会話が苦手な方は苦痛に感じることもあります。

まとめ

消防設備士として求められる人材になれば、多種多様な働き方が可能です。

  • 防災会社に勤めて技術を学ぶ
  • 在宅でも働ける魅力がある
  • バイトや兼業で働いて消防設備士としての自分の価値を上げる
  • いずれ独立して一人親方として働ける
  • 定年後になっても求められる仕事はある

少しでも興味をもった方は消防設備士の資格取得をオススメします!

最後までお読みいただきありがとうございました。

Written by書いた人

あき@消防設備士ブロガー

【職歴】防災会社勤続15年目の会社員
【取得資格】消防設備士甲種1~5類、乙種6.7類、電気工事士2種ほか
◆消防設備のお役立ちブログを運営しています。
「あきブログ」

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