【技術系資格】あなたでもできる!勉強時間を確保する方法。

設備管理・工事の現場に従事している方にとって、技術系資格の取得というのは必要不可欠です。ただ、仕事をしながら勉強時間を確保するのは容易ではありません。
この記事では、仕事をしながら勉強時間を確保する方法について解説しています。様々な条件別でアイディアを伝授するので、ぜひご覧ください。
目次
01.【難易度別】資格試験の確保したい勉強時間の目安
技術系資格は非常に幅広く存在しますが、資格によって難易度が大きく異なります。そのため、難易度別で勉強時間の目安を確認することが大切です。
- 低難易度
- 中難易度
- 高難易度
ここでは、技術系資格の勉強時間の目安を上記3項目に分けて解説します。
自身が取得しようと考えている資格の合格率・難易度を把握したうえで勉強時間の目安を確認してください。
低難易度:1日1時間の勉強を1~2ヵ月
過去5年間の合格率が40~70%を推移している技術系資格は低難易度です。
高い合格率を維持している資格は、過去問題と類似した問題が多く出題されます。また基礎的な問題が多いため、比較的短い勉強時間で対策しやすいのが特徴です。
具体的な目安は「1日1時間の勉強を1~2ヵ月継続」です。確保する時間帯としては、起床後の1時間もしくは睡眠前の1時間をおすすめします。
最初の2~3週間で基礎を固めて残りの期間で過去問を繰り返し解きましょう。試験の傾向を把握しながら問題を解くことでより合格に近づけます。
ただし、過去問の答えだけを丸暗記するのはダメです。勉強時は集中して資格合格に必要な知識を身につけてください。
中難易度:1日2時間の勉強を2~3ヵ月
過去5年間の合格率が20~40%を推移している技術系資格は中難易度です。
中難易度の技術系資格は、低難易度のものと比較して試験の出題範囲が広がります。ただし、1問あたりの難易度が高くなるといったわけではありません。
過去問と類似した問題が出題される場合もありますし、基礎を固めることで簡単に解ける問題というのも出題されます。
試験範囲が多くなることで覚える範囲が広くなり、それが合格率の低さに繋がっているわけです。そのため、勉強時間の確保にも少し工夫を施す必要があります。
中難易度の技術系資格における勉強時間の目安は「1日2時間の勉強を2~3ヵ月継続」です。朝に1時間、睡眠前に1時間といった工夫で合格する力は身につきます。
仕事が忙しい方は、平日に1時間・休日に3時間といった確保の仕方でも問題ありません。
高難易度:1日2~3時間の勉強を半年~1年
過去5年間の合格率が1桁の技術系資格は非常に高難易度の資格です。試験科目が複数ある場合は、合格までに数年単位を要することもあります。
科目合格制度などが適用されている試験は、数年にわけて合格を狙うといった方法もできますが、それでも勉強時間の確保に工夫が必要であることは変わりません。
具体的な勉強時間の目安は「1日2~3時間の勉強を半年~1年」です。長期的な勉強が必須となるため、社会人の方はモチベーション維持が難しくなります。
勉強時間としては、起床後1時間・睡眠前に1時間・隙間時間の活用といったように毎日の中で工夫しながら確保することが大切です。
過去問と同じ問題というのは、ほぼ出題されないので勉強を通して資格合格に必要な基礎と応用の両方を身につけましょう。
02.【パターン別】資格試験の勉強時間の確保方法
先ほどは技術系資格の難易度別に勉強時間の目安をお話ししましたが、実際に働いている方であれば、職場によって勤務形態は不規則です。
中には早朝出勤で朝の確保が難しい方や夜間作業が多く夜の勉強が難しい方もいるでしょう。
ここでは、既に現場で従事されている方に向けて勉強時間の確保方法をパターン別でご紹介します。
全部で5パターンあるので、自身のスタイルに類似したものをご覧ください。
①:現場が忙しく日中は勉強時間の確保が難しい場合
9:00~18:00といった勤務形態で現場仕事が忙しく、日中は勉強時間の確保が難しいといった方は、起床後もしくは睡眠前に勉強時間を確保するのがおすすめです。
理想的なものであれば、起床後1時間・睡眠前に1時間といった確保の仕方ですが「仕事終わりはやる気が出ない」といった場合もあります。
そういった際には、起床後1時間30分集中して睡眠前の30分は朝の復習に使うといった確保の仕方もおすすめです。
可能であれば、休日に平日よりも多く勉強時間を確保するのもよいといえるでしょう。
②:早朝作業が多く朝の勉強時間の確保が難しい場合
5:00~14:00といった勤務形態で早朝作業が多い現場に従事されている方は、更に早く起床して勉強するというのは非常に困難です。
理想は出勤前に1時間程度勉強できることですが、継続するには非常に強い精神力が必要となるため、仕事の隙間時間や仕事が終わった後に勉強することをおすすめします。
具体的には、帰宅後すぐに1時間程度勉強する、睡眠前に勉強したことを30分程度復習するといった確保の仕方です。
帰宅後、完全にリラックスすると勉強モードに切り替えるのが難しくなるため、仕事終わりにもうひと踏ん張りして資格対策を行いましょう。
③:夜間作業が中心で夜の勉強時間確保が難しい場合
21:00~6:00といった勤務形態で夜間作業が多い現場に従事されている方は、仕事終わりに勉強時間を確保したとしても体力的に相当辛く集中しづらいです。
そのため、夜間に仕事をされている方は起床後すぐに勉強することをおすすめします。具体的には起床後1~2時間勉強時間を確保し、夜に仕事するといった方法です。
ただ、睡眠前に復習することで記憶の定着率が上がるといった効果もあるため、睡眠前に5分~10分程度復習しておきましょう。
④:早朝・夜間作業が不規則に組み込まれている場合
基本的には日中仕事しているが、数時間単位の早朝作業や夜間作業が不規則に組み込まれているといった現場に従事されている方は、柔軟に勉強時間を確保する必要があります。
具体的には、先ほどご紹介した①~③の内容を組み合わせて確保する方法です。
早朝作業や夜間作業が無い日は起床後と睡眠前、早朝作業がある日は仕事終わり、夜間作業がある日は起床後といったような方法で勉強時間を確保しましょう。
また、夜間作業前の昼や早朝出勤前日の夜などは仕事に備える必要があるため、体調を崩さずに対応してください。
そういった日は勉強時間を少なくし、休日に多く勉強するといった方法でも問題ありません。
⑤:休日が不規則な職場の場合
早朝作業や夜間作業などは多くないが、現場の都合上、土日などの休日にも出勤しているといった方は、毎日共通した時間に勉強することをおすすめします。
平日1時間・休日3時間といった方法ではなく、毎日起床後に1時間・睡眠前に1時間といった確保の仕方です。
休日にも現場に従事している方は代休を活用するため、無理に勉強時間を偏らせるとモチベーションの低下に繋がります。
起床後や睡眠前の勉強時間を習慣づけて休日の昼間はリラックスするといった確保の仕方で、資格対策のモチベーションを維持しましょう。
03.資格の勉強時間を確保する上で大切な3つのポイント
ここまで資格の難易度別における勉強時間の目安とパターン別に時間確保の方法をご紹介しましたが、勉強時間を確保するうえで3つのポイントがあります。
それが次の通りです。
- 朝は起きる・夜は耐える
- 資格取得の目的を明確にする
- すぐに勉強を始める
上記3つをおさえることで勉強時間をより確保しやすく、また確保した勉強時間をより有効に活用できます。
それぞれについてみてきましょう。
ポイント①:朝は起きる・夜は耐える
ポイントの1つ目が「朝の起床後は二度寝せず、夜は動画やゲームなどの誘惑に耐えること」です。
朝に目を覚ますことができたとしても勉強への抵抗から二度寝してしまうと勿体ありません。夜の勉強時間でスマホやゲームを触った場合も同様です。
技術系資格全般に共通して「合格するための勉強時間確保には何かの時間を削る」必要があります。
起床後や睡眠前に勉強すると決めたのであれば、その時間は誘惑に負けず資格対策を行いましょう。
ポイント②:資格取得の目的を明確にする
先ほど解説した朝の二度寝や勉強時のスマホやゲームをしないための一つの方法として「資格取得の目的を明確にする」といったものがあります。
これは、目的を明確にすることで「自分が何のために勉強しているのか」が分かり、勉強へのモチベーションを上げるといったことが狙いです。
目的を明確にせず何となくで勉強するとモチベーションが維持できません。結果として「明日から」「今日はもう疲れたから」と資格対策を実践できず時間だけが過ぎます。
確保した勉強時間をより有効に使うため、資格取得の目的は明確にしておきましょう。
ポイント③:すぐに勉強を始める
確保した勉強時間を有効にするには「すぐに勉強を始めること」も大切です。
中には「〇時から勉強を始めよう」といった方がいます。そういった方は「その時間まではとりあえずスマホや動画でも見て過ごそう」といった考えになりがちです。
動画やSNSに夢中になってしまい、時間を見た時には開始しようと考えていた時間が過ぎているといったケースは少なくありません。
結果として「時間が中途半端だし〇時から」「試験まで〇日あるし今日はまだ大丈夫」と資格対策を後回しにしてしまいます。
これらを防ぐために、勉強は時間に関係なく自分がしようと考えたタイミングですぐに始めることが大切です。
まとめ:自身の生活スタイルにあわせて勉強時間を確保しよう!
今回の記事では、技術系資格全般に共通する勉強時間の確保方法について難易度や仕事のパターン別にご紹介しました。
勉強時間は、先ほどご紹介したポイントをおさえたうえで自身の勤務形態にあわせて確保することが大切です。
また、中には「朝の方が集中しやすい」「睡眠前の静かな時間の方が集中しやすい」といった方もいます。
そういった方は、その内容も含めて資格試験の勉強時間を確保しましょう。対策を通して自分が一番集中できる勉強スタイルを確立してください。