【実録!】ビルメン青村の不思議な?体験
こんにちは ビルメンの青村です。
突然ですが、皆様は現場で不思議な体験をしたことはありますか?
僕は、実はいくつかあります。不思議といってもドラマみたいな物凄いモノでは無く、「なんだったんだろう」ぐらいのレベルですけどね(笑)
今回は、いつもとは趣旨を変えて、この青村が体験した不思議エピソードをいくつかご紹介したいと思います!
01.決まっている「置き場所」
休日の出来事でした。
その日はちょうどエントランスに敷いてあるカーペットを新しいものと交換する日で、僕は後輩のHくんと一緒に、重たいカーペットを台車に乗せながら、せっせと休日の誰もいないエントランスカーペットの交換作業をしていました。
エントランスは広く、カーペットの枚数もそれなりですので、結構な時間がかかりましたが、ようやく最後の1枚になりました。休日でエントランスの空調が切ってあるので、汗がだらだらです。休日は基本的に楽な作業が多いのですが、いやはやハズレを引いてしまいました。
最後のカーペットですが、これだけ自動ドアから少し離れた場所に設置するのがルールとなっておりました。他のカーペットは自動ドアの扉のすぐ近くに設置をして、外から入ってくる人がドロ落としみたいな感じで踏める位置に置いているのですが、このカーペットだけドアから少し離れた箇所に設置するのが暗黙のルールとなっています。
なんでドアのすぐ近くに置かないんだろ?と前々から思っていたので、試しにドアの近くに置いてみると、当然ですが収まりが良く、使用用途から考えてもこっちの方がベストなのは明確でした。
もう今度からこの位置に置こう!所長には明日言おう!と思って、その場から立ち去ろうとすると・・・
ウィィイイイイン・・・
なぜか、そのドアが開きました。そしてしばらくすると、(当たり前ですが)閉じます。しかし、しばらくするとまた開いてしまいます。
最初こそ急にドアが開いてびっくりしましたが、よくよく考えると、ドアの近くにカーペットを置いてしまうと、自動ドアのセンサーを拾ってしまい、開いてしまうのが原因だと思い、ルール通り、カーペットをドアから離して設置したら、自動ドアは開かなくなりました。ドアから少し離れた場所に置いていたのはちゃんと意味があったようです。
そういったわけで、当日は「びびったね〜」と後輩と少し盛り上がって終わったのですが、今考えてみると、カーペットを置く作業をしていた際に、その自動ドア付近に何度も近づいても自動ドアは開かなかったんですよね。そもそも、休日は自動ドアの設定はオフにしているので、センサーも働いていないし・・・、大体他のカーペットはドアの付近に置いていても何の問題も無いし、そこだけなんです、離してあるのは。
僕のビルのオーナーは、結構デザインなどにうるさく、張り紙の位置ですら提言をしてくるのですが、このカーペット位置のちぐはぐさには特に何も言いません。いや、もしかしたら言えない何かがあるのかもしれません。結局、今もそのカーペットはドアから少し離れた場所に設置されています。
02.謎…鍵のかけ忘れ
毎日の設備点検に、各フロアにある空調機械室を確認する作業があるのですが、その空調機械室は、基本的に施錠がされており、鍵が無いと入る事は出来ません。
その為、巡回時には鍵を持っていってその部屋に入って点検をするのですが、たまに点検が終わった後に鍵を閉めるのを忘れてしまい、そのまま次のフロアの点検に行ってしまう事があります。そういう時は警備さんの夜間巡回時に「あの部屋鍵がかかってませんでしたよ」と報告があった時にわかります。
ある日、警備さんに「今日20階の空調機械室の鍵開いてましたよ」と報告がありました。まぁ、これはよくある事です。ただ、次の日も鍵が開いていたという報告が警備さんからあり、最初は「連チャンで忘れるなんてめずらしいな〜」ぐらいにしか思っていなかったのですが、更に翌日も鍵が開いていたという報告が・・・
流石にこれは気が緩んでいるのではないか、という事で所長が鍵をかけ忘れた空調機械室に点検にいった作業員をピックアップしたのですが、その3人はその日その機械室には入っていないとの事です。
じゃあ誰が?と他の作業員に聞き取りをしたのですが、全員その機械室には入っていないとの事。
これはちょっとした騒ぎになりましたが、それ以来、連チャンで鍵のかけ忘れが起きる事は無くなりました。果たしてアレは誰のせいなのか・・・、もしかしたら所長に怒られたくないから名乗り出なかっただけかもしれませんし、本当にその空調機械室に用があった人が何かの意図で鍵を開けていたのかもしれません。
真相はいまだに不明です。
03.生き残り続けるシステム
ビルの管理に重要な自動制御システム。いくつものシステムが複雑に絡み合っており、もはやどのシステムがどうなっているかよくわからない感じになっております。
そんなシステムですが、中には「このシステムってなんだ?」というものもあります。僕の現場では、現場立ち上げ時に試験的に導入したシステムがいくつかあり、その多くは運用途中で更新されたり、削除されたりしてきましたが、いくつか今も残り続けているものもあります。
今も残っているシステムは、基本的に残すべきシステムだから残っているのですが、その中にたった一つ、今もこれから先も使用しない予定のシステムが残っています。このシステムは過去に、機器の制御を行うために導入されたものなのですが、運用途中でシステムが暴走し、機器の動作がめちゃくちゃになってしまったという漫画みたいなポンコツシステムだった為、削除をしたのですが、削除をするとそれに全く関係のない機器が暴走をしてしまいました。
なぜ関係のない機器が暴走するのか、当時の現場員は全くの不明だった為、もしかしてと思い、先程のシステムを再度復元してみたところ、その暴走はピタッと止まりました。
現在は、そのシステムは削除は出来ず、該当の機器との連動を切って、システム上に形だけ生き残っています。何度もこのシステムの削除を試みましたが、最終的にはこのシステムの削除がどのような悪影響を及ぼすか全くわからない為、触ることさえ禁止となっています。
ちなみに、このシステムを導入した当時の作業員は現在連絡が取れないという事です。
04.なぜ知っているの?警備さん!
僕の現場では、ビルメンの他に、ビルを警備する警備さんがいます。同じ現場にいますが、やっている仕事は全然違う為、基本的にお互いがどんな仕事をしているかはよくわかりません。
ある日、頼まれごとでブレーカーの位置を確認しなければならない事があり、すぐに終わるからという理由で、誰にも言わずに防災センターを出て調査に向かいました。
しかし失敗しました。該当のブレーカーが、セキュリティードアの向こう側にあり、夜になるとセキュリティーの関係でドアが開かなくなるのです。このドアは、防災センターにあるセキュリティーPCで解除をしなければならず、わざわざ防災センターに電話して操作してもらわないといけないのです。
あぁ、めんどうくさいなぁと思っていたら「prrrrr」と手持ちの現場用ケータイから電話が・・・
「あ、お疲れ様です!今〇〇のドア付近にいますよね!開けましょうか?」という内容の電話が。お!これはラッキーと思い、警備さんはセキュリティー解除の権限ももっているので、すぐに解除をしてもらいドアはオープン。無事にその先のブレーカーを確認する事が出来ました。
いや〜、わざわざ言う手間が省けた!さすが警備さんだわ〜と能天気に当時は考えていました。
でも後から思うと、なぜ僕が〇〇のドア付近にいる事を知っていたんだろう・・・と疑問が・・・。
その近くには監視カメラは無いし・・・、いや正確にはそのドアに向かうまでは監視カメラがありますが、僕がその付近にいく事を事前に知ってなければ監視カメラでタイムリーに確認することは難しいはずです。
もしかして、僕が防災センターを出た際に、ずっと監視カメラで僕の動向を監視していた・・・?う〜ん
その警備さんは異動してしまったので、なぜあの時ドンピシャで連絡してきたのかはわからずじまいです。
05.夜の11時に出会った業者さん
これは、僕の話では無く、現場の先輩の話なのですが、夜の11時にその日最後の検針巡回があるのですが、その際に、機械室で見てしまったとの事。
いつも通り、先輩はポンプの圧力計を確認しようと、ポンプに近づくと、柱の後ろからヒョコッと見慣れた服装・見慣れた顔の業者さんが現れたとの事。
あまりにも急に現れたそうなので、悲鳴を上げる先輩。その悲鳴を聞いて駆けつける上司。
再度確認をしたところ、付近にはそんな人はいなかったそうで、もちろんですが業者がこの時間に機械室に1人でいるなんて事はありません。
次の日、偶然かもしれませんが、とある機器の点検で、その出会ってしまった(?)業者さんが点検に来た為、先輩が冗談半分に「いや〜、昨日機械室で〇〇さん(業者さん)に似た何かを見ちゃいまして〜」と言ったところ、業者さんは特段驚いた顔もせず
「……はは…」
そう真顔で言って作業を続けていたそうです。
06.最後に
いかがだったでしょうか。これらが僕が体験した不思議な出来事です。
もっと小説みたいにゾクゾクとした経験があれば、話も盛り上がるのですが、まぁこれぐらいの不思議度ぐらいが現実的ですよね(笑)
皆様も、何か現場で不思議な出来事がありましたら、ぜひ教えていただければと思います!
それでは本日もご安全に〜
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