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【未経験からビルメンになる②】職業訓練校のリアルな体験談!

【未経験からビルメンになる②】職業訓練校のリアルな体験談!
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こんにちは ビルメンの青村です。
前回は【未経験からビルメンになる】職業訓練校のメリット5選!を書きましたが、今回はその職業訓練校での生活にフォーカスを当ててみたいと思います。
訓練校に興味はあるけれど、どんな雰囲気なのか知りたいという方はぜひ参考にしてみてください!
※僕が通っていた訓練校の話ですので、場所ごとに内容や待遇などは異なる可能性がありますので、興味がある方は、一度最寄りの訓練校について調べてみる事をオススメします!

01.訓練校の1日

訓練校ではどんな毎日を過ごし、どのようにビルメンとしての力をつけていくのか、日常的な1日をご紹介します。

8:30〜 登校

朝礼は9時から始まります。
もう少し遅めに登校しても時間的には大丈夫なのですが、電車が遅れた時の事を考え、ある程度余裕を持って登校をしておりました。年配の同級生は、流石といいますか、めちゃくちゃ登校時間が早かったですね(笑)
ちなみに、遅刻を何回も繰り返すと、訓練校の先生から「今は訓練校だから遅刻しても迷惑かかるのは自分だけだけど、社会に出たら遅刻はウンタラカンタラ・・・」と説教が始まり、非常に惨めな気持ちになりますので、早めに登校するのが吉です。

9:00〜 朝礼

出席確認後、1日の予定などを担任の先生から伝えられます。もう完全に学校と同じですね!
資格の申し込みはいついつまで」だとか「〇〇会社に就職を考えている人はあとで職員室に来てください」など結構重要なことが伝えられるので、ボ〜ッとしていると大事な事を聞き逃してしまう可能性があるので注意です。
また、朝礼の前にラジオ体操を行います。自分は、訓練校に来るまでラジオ体操をするという経験が全くなかったので、みんなが当たり前のようにやっていたのを見てビビりました。小学校でやったのを覚えていると言っていた人がいましたが、僕の学校ではラジオ体操なんてやらなかった為、ちょっとしたカルチャーショックです。

9:05〜 午前の授業

ラジオ体操も終わり体があったまった所で、座学の開始です。午前中の授業は1時限〜4時限までです。
基本的に授業スタイルは、先生によってカラーが出ます。正直わかりにくい先生もいれば、わかりやすい先生もいるなど様々です。わかりやすい先生は、自身の経験も踏まえながら授業を進めてくれるので、どういった時に必要な知識なのかがわかりやすかったです。それに対して、わかりにくい先生はひたすら教科書を読み続けます。
ちなみに、座学は結構居眠りをする人がいます。そして注意を受けます。これも普通の学校と同じですね(笑)
ただ、学校と違うのは、生徒が先生より年下というケースが普通にあるので、年下(先生)に授業中居眠りをして怒られる年上(生徒)という、実に切ないシーンを見ることになります。
また、ガチ居眠りをしてしまい、教室中に大音量のイビキが響き渡る事も多々あります。学校とはいえど、全体的に「若くない」雰囲気があります。(まぁ、それはそれで味がありますが・・・)
ちなみに、授業内容は電気・衛生・空調など、ビル管理に必要な事が組み込まれており、設備管理初心者でも、この授業にてある程度はわかるようになります。僕自身も、最初は全くの初心者だったわけですが、訓練校の授業で設備のおおまかな事は理解できました。そもそも、訓練校の授業のカリキュラムが未経験者を前提として組まれているようなので、「電気とか苦手だけど、授業についていけるかな・・・?」といった心配はあまりしなくても良いと思います。

12:15〜 昼休み

午前中の授業が終わり、ようやく昼休みです。
授業の合間に休憩時間があります。結構な長丁場ですので、拘束される辛さはあるかもしれません。成人してからの授業は集中力の持続がキツイですね。
昼休みは、各自弁当を持ってきている人や、毎日昼時にやってくる弁当屋から購入する人、外で食べたりする人など、様々です。基本的に自由に昼休みを取ることが出来ます。中には、訓練校から家が近い為、一度家に帰って昼食を取っている人もいました。
ちなみに、僕はその頃、本当にお金が無かったので自分で弁当を作って、それを食べておりました。やはり弁当は自分で作るのが1番安いです。
弁当を食べ終わったら、午前の授業の復習・・・と模範的にいかないのが、人間の悲しい所。クラスメイトと「前職はどんな仕事だったか?」「どんな会社に行きたいか」「〇〇先生の授業はつまらなすぎる」といった話に花を咲かせます。ただ、訓練校に集まる人たちは、いろんな経歴があって訓練校に辿り着いている人が多く、様々な話を聞くことが出来ます。こういったことは訓練校でしか出来ない経験ですね。

13:15〜 午後の授業

さぁ、午後の授業です。
午前中で居眠りをしていた人は、午後になるとどうなってしまうのでしょうか。答えは「大爆睡」です。午前中は2〜3人の居眠り者が、午後だと10人ぐらいに増えます。ほとんどの人が船を漕ぎまくっております。
ただ、そんな事は百戦錬磨の先生たちも周知の事実。そのため、午後の授業は、チームを組んでディスカッションしたり、実物の設備を見せてレクチャーしたりする授業が多く取り入れられていた気がします。(それでも眠っている強者もいますが・・・)

※鳩小屋とは屋上階に設ける箱で、配管類が屋根スラブを貫通す るとき、防水層を保護するために設ける鳩の小屋のような小さな箱のことです。

16:30〜 終礼&清掃

長い長い午後の授業を終え、終礼に。
ここでは、翌日の予定などをサラッといって終わります。
そしてそのまま清掃タイムに入ります。僕が通っていた訓練校では、クラス内で3班に分けて、1週間ごとに1班が教室などの清掃、他2班は帰宅という流れで行っていました。
ちなみに、放課後は先生から就活についてアドバイスを受けたり、その日の授業の復習をしたりと、チラホラ学校に残っている人がいました。ちなみに、僕は爆速で帰宅をしておりました(笑) 早く帰らないと、帰りの電車が混みますからね。ここまでが、訓練校のオーソドックスな1日の流れとなります。

02.訓練校のイベント

訓練校では月に何回か特別行事、つまりイベントがあります。次からは、訓練校のイベントの一部をご紹介します!

校外授業

数ヶ月に1回程度、訓練校を飛び出して外部の施設に行き、勉強を行う事もあります。ちょっとした遠足気分です。そこの施設で、設備管理の仕事がどういったものなのかを肌で感じる事が出来ます。これはビルメンを目指す人間にとって大きなモチベーションとなります。やはり、モチベーションがなければ、就活や資格の勉強もやる気が出ませんからね。
大体行く施設は、ゴミ処理場やプラントなど、大きなエネルギー施設がある箇所が多く、ボイラーやチラーなど実際に稼働している状態を確認しながら外部講師による説明を受けたりして勉強を行います。ビル設備とは規模が違うことが多い為、ビル管理をメインに就職を考えている人にとっては、そういった設備を見ても、将来のイメージがつきにくいかもしれません。
しかし、「ビル管理以外の就職先ないかな〜」と迷っている人にとっては、こういった施設内を見学できるのは結構大きく、見学したところに就職した人もいました。

技能祭

1年に1度、訓練校全体で学園祭みたいなイベント=技能祭を行います。
もちろん、学校の文化祭みたいに外部の人たちも呼んで、1日がかりのビックイベントになります。
訓練校には、ビル管理課以外の課もたくさんあり、モノ作りをメインに勉強している課もあり、そこに所属している人たちにとっては、日頃作成している成果物を外部にアピールする大きな機会となります。
ちなみに、訓練校のOBが来る事も多く、大体教室にフラッと遊びに来て就職してからの感想(グチ)を聞く事も出来る、楽しいイベントとなっております(笑)

就職説明会

実際に企業の人事部が訓練校に来て、就職説明をしてくれる機会が数回あります。この時に来てくれる人事部の人が、面接官だったりするケースもあり、ここで良い印象を持ってもらう事は、一つ重要なテクニックだと思います。
説明会では、会社の業務内容や、待遇などの説明をしてくれるのですが、1番注目すべき話は「この訓練校から就職した人」についての話です。就職する際に「どんな資格を持っていたか」「どんな志をもっていたか」「面接時にどんな事を話してくれたか」など、その会社に就職したい人にとって、とても価値のある情報を提供してくれます。
中には、「実は僕はこの学校の卒業生でして〜」みたいな事も多くあり、「この会社はこういった人材を求めているから、こういった資格を取得したり、面接時にこういった事をいうと好印象だよ。」とざっくばらんに話してくれたりします。
このイベントが、訓練校にとって1番重要なイベントでしょう。説明会は、昼休み時間に「その日に来てくれる企業に興味がある人」を対象にして開催されている事が多いですが、チャンスを広げる為にも、なるべく多く参加した方が良いと思います。

卒業式

この卒業式・・・実は結構混沌としています。
なぜならば、この時点で「就職が決まった組」と「決まっていない組」で分かれてしまっているからです。
訓練校では、就職に関する様々なサポートがありますが、必ずしも全員が希望するところに就職できるとは限りません。時期によっては、卒業式後に面接があったりするなど、すっきりした気持ちで卒業式を迎える事が出来ない人もいます。
その大半が「就活をするタイミングが遅すぎた」「先生のアドバイスをあまり受け入れないで、独断で就活をしてしまった」という人が多いです。
皆様は、ぜひ「就職が決まった組」としてスッキリした気持ちで卒業式を迎えられるよう、先生のアドバイスを聞きながら、早め早めに就活に取り組む事をお勧めします。

03.最後に

以上が、僕が通っていた訓練校での生活となります。
結構淡々と書いてしまいましたが、実際はもっと濃密な生活が訓練校では行われます(笑)
資格マウントや前職マウント、就活時の殺伐とした空気、就職組とそうではない組の分断、人間関係・・・
ぶっちゃけ楽しい事ばかりではありません。それなりに悩む事も多くあります。そういった事も書いていくと、とてつもない長さになってしまいますので、そこは割愛させていただきました。
ただ、訓練校での生活は、間違いなく僕の人生の中で一つの大きな経験になりましたし、この訓練校に通ったお陰で、いまの自分があると感じています。
「訓練校に通おうかな〜」と、お考えの方は、一度近くのハローワークなどで相談してみるのが良いと思います。また、就職が出来なくて悩んでいるという方も、訓練校に通ってみるのはアリだと思います。10年間以上無職だった人もいましたが、無事就職できていましたし、無職だった事について何か言ってくるクラスメイトもいませんでした。というか、訓練校に通っている時点で、みんな仲良く無職な為、そこはお互い様です(笑)。
そんなわけで、ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。僕は、これからも訓練校で学んだ事や経験した事を糧に、ビルの中を駆け回りたいと思います。
それでは本日もご安全に!ありがとうございました!

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Written by書いた人

青村

【取得資格】第2種電気工事士
【これだけは言いたい】タケノコなら無限に食べれる自信あり。
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